東大を蹴った男のブログ

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【勉強で最も大事なのは国語】子どもの頭がグンと良くなる!国語の力 レビュー

今回は,受験国語界隈で有名な出口汪著の「子どもの頭がグンと良くなる!国語の力」を読了しましたので,その内容を,私の感想を交えながら紹介します。 

まず,本書は小さい子供がいる保護者向けに書かれています。ただ,国語力は全ての世代に必要なものであるため,どなたでもこの本を読むと国語力の大切さを改めて考えることができると思います。

論理語の重要性

作者によると,言葉は「感情語」と「論理語」の2種類に分けられるそうです。

感情語・・・「嬉しい」や「悲しい」など感情を直接表す言葉

論理語・・・誰が(何が)どのように嬉しいを,他人に伝えるための言葉

この2つのうち,人と人が分かりあうには,論理語が必要であると著者は述べています。

例えば,友達からいきなり「嬉しい」と言われても,何が嬉しいのか,どうして嬉しいのかが分かりません。そこで,論理語が必要になってきます。

国語の問題を解くにはセンスが必要?

学校で国語の試験が行われたときに, 国語はセンスだからと言う人が多くいます。著者は,国語の問題を解く上で必要なのはセンスではなく,「客観的読解力」であると述べています。つまり,国語はその人の論理力を問いているということです。

私も受験生時代から国語はセンスではないと考えており,国語の点数を上げるためには,筆者が読者に伝えたいことを客観的に理解する必要があると認識しています。客観的な理解をするために有効な方法がいくつかありますが,それはいずれ別の記事で紹介したいと思います。

論理力を鍛えるにはどうするか

著者は,子どもの論理力を向上させるために,大きく分けて以下の2つの考えを挙げています。

  1. 日常会話において,子どもが話した言葉に対して,論理的に話すように誘導すること
  2. 日記などを利用して,子どもに文章を書く機会を与えること

これだけでは理解するのが難しいと思うので,具体例を挙げて説明します。

例えば,子どもが「今日ね,学校ね,楽しかった!」と言ったとします。これに対し,親は「何が楽しかったの?友達のこと?先生のこと?」とフォローすると,子どもは「友達といっしょにサッカーで遊んだから楽しかった!」と言うでしょう。

このように,できるだけ子ども自身に論理的に説明させるよう誘導します。この繰り返しにより,論理的に考える力が自然と身についてきます。

最後に

AI(人工知能)などが発展してきた現代において,何も考えずに生きていては,人間は機械になってしまいます。これからの時代を生き抜くためには,国語力が必要になってくると思います。

興味を持った方やより詳しく知りたい方は,下記にリンクを貼っておきますので,他の方のレビューも参考にすると良いと思います。

では!

 

子どもの頭がグンと良くなる!国語の力

子どもの頭がグンと良くなる!国語の力