東大を蹴った男のブログ

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【書評】独学で現役東大合格、予備校で添削指導を1000人以上した講師が教える!勉強法の教科書

本日は、岩崎次郎 著の「独学で現役東大合格、予備校で添削指導を1000人以上した講師が教える!勉強法の教科書」を読みましたのでレビューしたいと思います。

 

まず始めに、本書はAmazonで評価が高かったため、読ませていただきましたが、私には少し厳しいかなと思う部分が多かったです。

 

全体的にレビューしたいので、まずは共感した部分から話します。

 著者は、目標達成のためには、自分ができる範囲まで物事を掘り下げて、少しずつ具体的な小さな目標を達成していくことをオススメしています。

例えば、車を買いたいという目標があったとして、100万円貯めたいとします。

漠然と100万円貯めるでは中々目標が高く、達成できそうにないので、月に8万円貯めると設定します。おおよそ1年で100万円貯金できる計算です。

月に8万円といっても、まだまだ漠然としているため、今度は1週間に2万円貯めるとします。

では、1週間で2万円を貯めるにはどうすべきか。タバコをやめたり、週3日行っている居酒屋を1日に減らす、暖房を2℃下げる、1日あたり食費を300円減らすなど様々な具体的な方法があります。

それらを自分のできる範囲で組み合わせて、少しずつ小さな目標から達成していき、1年後には大きな目標が達成できるという話です。

これなら多くの人ができそうな話で、私もその通りだと思いました。

 

また、これは別の記事で書こうと思っていたのですが、学生に向けて「授業を受ける時間をできるだけ減らせ」と著者は述べていました。

自分で行う勉強が本当の自分の力になると私も考えています。学校や塾の授業ばかり受けていても、受験本番で問題を解く力には中々繋がりません。自習時間に取り組んで自分の力で解けたものこそ本番で出題されたとき解ける問題なのです。

これらの点は非常に共感しました。

 

しかし、厳しすぎると感じた点がありました。

勉強時間の確保についてです。著者はいかに勉強時間を確保するかについて述べていましたが、言葉では言えるけれども、中々行動に移せるものではないものが多くあるように、私には感じました。

例えば、運動したいなら同時に勉強時間を確保するためにエアロバイクに乗り本を読め!や新聞・本を読む時間を減らす、さらにお風呂時間も減らす、家事の時間も削減など、とにかく勉強以外の時間を短縮したり、他の行動と勉強を同時に行うといった方法がひたすら書かれています。

著者がおっしゃっていることは、理解できるのですが、一般の人にとって中々できるものではありません。私もそこまではちょっとと思いました。家でくつろぐ時間も欲しいし、できるだけダラダラしたいというのが本音です。

 

人によっては、本書を読んでいろいろ気づかされる部分も多いと思います。

中々自分を律するのは難しいですが、少しずつ取り組んでいければ良いと私は考えています。

では。