【書評】敗者復活の「学問のすすめ」: 現代の身分制度を生き抜く知恵
本日は、 古市幸雄 著の敗者復活の「学問のすすめ」: 現代の身分制度を生き抜く知恵を読みましたのでレビューします。
古市氏は、ベストセラーの「1日30分」を続けなさい!:人生勝利の勉強法55の著者です。
私はこの本を読み、多く学ぶことがあり、以前レビューもしました。
今回で古市氏の本は2冊目になるのですが、敗者復活の「学問のすすめ」という本のタイトルに惹かれ、非常に楽しみな気持ちで読むことができました。
まず、本書の大きな特徴としては、著者が自分の娘に語りかける形式になっており、著者本人のことを「パパ」と表現しています。
娘への遺言にもなるように書いたとのことなので、他人に話すような口調ではなく、ストレートな言葉遣いで書かれています。
そのため、一言一言がビシッと心に入ってきました。
内容としては、大きく2つに分けて、「お金」と「人間関係」について書かれています。
この2つが、人が生きる上で重要な要素とのことです。
実際どうでしょうか?他の要素も人によってはあると思いますが、多くの人がこの2つがポイントになっているはずです。私も例外なくその1人です。
結局、私たちが生きていく上で、喜怒哀楽は「お金」でほぼ決まっていると思います。何か行動を起こすにしてもお金が必要になりますし、人と人の争いもお金関係が多いです。
では、そのお金はどこから得るか。
仕事です。
ごく一部の人を除き、ほとんどの人が仕事をしてお金を得て生活をしているでしょう。
ただ、仕事をすればみんな一律の給料を貰えるわけではなく、同じ職場でもひとりひとり給料は違います。
現代社会では、皆感じてはいるが口に出しては言わないことがあります。
社会的地位がある程度高い仕事とそうではない仕事があるということを著者は述べています。
社会的地位が高い仕事とは、例えば大企業の社員です。それに応じた高い給料を得ることができます。
それに対して低い仕事とは、例えばアルバイトです。時給が決められ、それに応じた給料を得ます。
例えば、この2つの仕事に就いている人の生涯年収を比較すると、2倍もの差がつくことがあります。
そうなると、資本主義社会の日本では、生活が全く異なるものになってきます。
著者はストレートな言葉で、この現実を語っています。
では、今の世の中で優位な立場を得るにはどうしたら良いか。
勉強です。
勉強すれば、ほとんどの場合、優位になることができると著者は述べています。
私もその点は非常に共感する部分があります。
より具体的に勉強の大切さを知りたい方は、本書をぜひ読んでみてください。学ぶことはとても多いと思います。
では。